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渡辺病院

〒680-0011 鳥取県鳥取市東町3丁目307

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理事長・院長挨拶

理事長/院長挨拶

渡辺憲 理事長

ポストコロナの時代に向けて、70年の歴史を振り返り、新たな地域の役割を求めて

 コロナ禍の中で、社会環境が大きく変化いたしました。また、医療も地域社会を守るべき役割を懸命に果たしてまいりました。社会全体が、今後、ウィズコロナからポストコロナへ向かっていく中、地域医療を担うすべての医療機関には新たな役割と機能分化、さらには医療機関の間の連携はもとより、保健・医療・福祉のシステムとの一層の協働が求められています。当院(渡辺病院)、当法人では新興感染症への備えをしっかり担いつつ、心の医療分野、高齢者ケアにおける専門性を常に高め、他機関と緊密な連携を続けながら、地域の健康・福祉の基盤づくりに一層の努力を続けてまいりたいと存じます。

 当院の主要な専門分野である心の医療は、医療法において5疾病の一つに位置付けられ、地域医療における重要な疾患との認識が定着してきました。複雑多様化する現代社会において、質の高い「心のケア」が迅速かつ適切に行われることは、時代の大きなニーズでもあります。当院は10歳前後の若い年代から100歳近い超高齢者まで、年間1,200人を超える初診患者、月間延べ4,400人の通院患者、1日平均約300名の入院患者の診療にあたっています。これらの患者さんの一人ひとりの病状に多職種連携のもと、迅速かつ丁寧に治療にあたり、地域における健康の基盤を支えることを通して社会に貢献することが、当院の使命と考え、当院は地域医療の中で役割を担っています。

 さて、2023年4月には、当院が1953年4月に鳥取市東町3丁目の現在地に病院を開設し70周年を迎えました。当院はこれまで、地域医療のニーズに合わせ、西館、北館、中央南館、南館、新南館の新築ならびに本館および東館の改修を30年あまり6次にわたって行ってきましたが、2015年度から2017年度の3年間をかけて、すべての建物の耐震性を高め、さらには、20年~30年後の未来の地域医療にも柔軟に対応できるよう増改築整備事業を行い、2018年3月には無事3年間にわたる事業を完了いたしました。

当法人は、2000年4月、当時急増していた高齢者の治療・リハビリテーションのニーズの高まりにお応えする形で、分院(ウェルフェア北園渡辺病院360床)を開設し、23年が経過いたしました(現在、医療病床180床、介護医療院180床)。これらの整備事業は、今後、大きく変化するであろう四半世紀後の医療の姿を見据え、地域で求められるニーズに柔軟にお応えできるような構想で進めてまいりました。高齢化が進む地域社会にあって、「心の医療」「高齢者ケア」の分野で、多職種連携のもと緻密で暖かい専門医療がタイムリーに提供できるよう、これからも日々努力を重ねてまいりたいと存じます。

 2008年10月、当法人は、高い公益性が求められ公的医療機関と同等の地域医療への責任をもつ「社会医療法人」として全国で3番目の早い時期に県により認定を受けました。社会医療法人として14年あまり経過した今、法人スタッフ一人ひとりが、誇りと使命感をもって皆様に質の高い医療・福祉サービスをお届けするとともに、法人として新たな時代の要請にも迅速かつ的確に対応できる医療環境づくりを通して、地域に一層貢献できればと願っております。

社会医療法人 明和会医療福祉センター 渡辺病院 理事長・院長

 渡辺 憲

渡辺 憲

昭和55年3月東京大学医学部卒業。同大学附属病院、三井記念病院等を経て、現在、社会医療法人明和会医療福祉センター渡辺病院の理事長/院長、専門は精神科。

2013年~鳥取県医師会-副会長 2018年~鳥取県医師会-会長 2024年~鳥取県医師会-顧問

精神科一般診療に加え、老年期精神疾患・認知症、うつ病(気分障害)の専門医療、統合失調症の心理社会的リハビリテーション、産業精神医学(メンタルヘルス)分野に力を入れております。